アンチエイジング・健康・美容・・・いつまでも若く、元気に、キレイで
いるために、ホルモン・ホルモンバランスが大切だと聞かれることもあると
思いますが、一体ホルモンってなんなのでしょうか?
わたしたちのからだやお肌を健やかに、元気に導いてくれるホルモンに
ついて知っていただき、ぜひこれからの対策にお役立てください。
ホルモンは体内にある細胞でしか作られない化学物質で、その数は
100種類以上存在し、今後さらに発見されると言われます。
50mプールの水にスプーンで1杯分のホルモンを入れて混ぜる。
それ位、血液の中ではごく微量しかありませんが、わたしたちの
からだは、このホルモンによってコントロールされています。
たとえば、血液中のブドウ糖、血糖を下げる、からだの成長を促す、
血液中のカルシウム量や骨の量を調節する、免疫を担当するリンパ球
にはたらく、全身の代謝を調節、カルシウム代謝を調節、消化吸収や
消化管の運動調節、赤血球をふやすなどのはたらきがあります。
わたしたちのからだは、常に一定の状態に保とうとする力
「ホメオスタシス」(恒常性維持機能)がはたらいています。
なんとなく調子が悪くても、休養をとればからだは回復したり、
外気温に影響されることなく、体温を一定に保つことができたり、
からだの水分量を保つことができるのは、このためです。
このホメオスタシスを機能させるための存在のひとつがホルモンです。
男性ホルモンの場合、緩やかに減少していきますが、女性ホルモンは
20~30代でピークを迎えた後、50代で急激に減少してしまいます。
閉経前後の女性のホルモンバランスの乱れから、40代後半から
50代の女性に「更年期障害」と呼ばれる、いらいらや疲労感、
顔のほてりや肩こりなどの症状があらわれます。
最近では食生活や生活習慣の乱れから「若年性更年期障害」が
30代の女性でも増えています。
また、女性ホルモンのバランスが乱れることによって生理不順を招き、
女性機能が低下してしまうことで悩む若い女性がとても増えていますし、
男性にも、ホルモンバランスの乱れから更年期障害に悩む方が急増しています。
一方で、記憶力を司るのは女性ホルモンです。男女とも、加齢に従い女性ホルモンの
分泌が減少してくるとだんだん物忘れが多くなってくるのです。
女性ホルモンの投与により、アルツハイマーの進行が止まったという症例もあるそうです。
ホルモンは、微妙な環境の変化でバランスを崩してしまうものです。
ホルモンバランスを保つために心がけておきたいのは、充分な睡眠、
規則正しい食生活、適度な運動、ストレス発散、肥満予防、
急激なダイエットを避ける、などの基本的な生活習慣です。
とくに男女ともに、「からだの冷え」からホルモンバランスを崩してしまっている方が
とても多いですので、からだを冷やさない・温めることもぜひ心がけてください。
からだの成長・代謝機能・お肌の新陳代謝などに深く関わる成長ホルモンの
分泌が不具合をおこしてしまいます。成長ホルモンが最も多く分泌されるのは
22時~26時で、お肌のゴールデンタイムとも言われます。
食事と食事の間の時間が開きすぎると、次の食事をしたときに一気に血糖値が
上昇して、その上昇を抑えるそのために大量のインスリンが分泌されます。
このような食生活を繰り返していると、インスリンが分泌されにくくなって
しまい、血糖値が高い状態が続き、糖尿病につながってしまいます。
満腹感を感じさせてくれるセロトニンというホルモンは、早食いしたり、
アルコールによって分泌されにくくなって、食べ過ぎ・肥満の原因になります。