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からだの内側からスッキリ、きれいづくりと元気づくり…
食物繊維を上手に摂って、毎日をより快適に

からだを健康に保つために欠かせない「第6の栄養素」と呼ばれる食物繊維。
便通の改善やコレステロールの吸収抑制など様々な作用があり、肥満、脂質異常、
糖尿病、動脈硬化など生活習慣病の予防にも深く関わっています。
夏は食欲も減りますが、食物繊維をしっかり摂って、暑い夏を元気に過ごしましょう。

不足しがちな食物繊維

食事摂取基準(2010年版)によると、18歳以上の1日あたりの目標量は
男性19g以上、女性17g以上とされています。

・ とくに10代~40代は少なく、約12~13gしか摂れていません。
50歳以上でも15g~16gと、目標には達していません。
・ 1951年の平均は1日に約24g。2002年には約14gとなり、
50年間で約10g減少しています。
  • ● 煮物やおひたしなどの調理では、かさが減って野菜をたくさん摂れます。
  • ● ごはんは玄米を混ぜて炊くと、食物繊維摂取量を増やすことができます。
  • ● 不足が気になる場合には、サプリメントを利用して補うことも有効です。

からだの健康維持にうまく摂り分けたい食物繊維

食物繊維には、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。

● 水溶性食物繊維
・水に溶けるとゲル状に変化する粘性がダイエットに有効
・血糖値の急上昇を抑制、コレステロールなどを吸着して排出
・腸の粘膜を守り、ビフィズス菌をはじめとする善玉菌のエサにもなり、
   腸内細菌を増やし、腸内環境を改善する
水溶性食物繊維が多い食品:野菜類・海藻類・きのこ類・果物・イモ類
● 不溶性食物繊維
・水に溶けず、胃や腸で水分を吸収し大きく膨らんで便のかさを増し
   腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促進する
不溶性食物繊維が多い食品:繊維質な野菜や穀類・豆類
● 水溶性・不溶性ともに共通した食物繊維のはたらき
・消化管のはたらきを活発に ・デトックス作用を活性して、肌アレを解消
・環境汚染物質、食品添加物などの毒性を軽減する  など
チェックポイント
硬い便が少量出るタイプの便秘でお悩みの方は、不溶性食物繊維ばかり摂っていると
水分が余計にとられ、腸は動くけれども便が出ないという状況になることもあります。
水溶性食物繊維をしっかり摂ること、こまめな水分補給を意識してみましょう。