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からだの内側からスッキリ、きれいづくりと元気づくり…
食物繊維を上手に摂って、毎日をより快適に

BCニュース2016年6月号

からだを健康に保つために欠かせない「第6の栄養素」と呼ばれる食物繊維。
腸内環境を整えたり、生活習慣病の予防にも深く関わる大切な栄養素です。

不足しがちな食物繊維

食事摂取基準(2010年版)によると、18歳以上の1日あたりの目標量は
男性19g以上、女性17g以上とされています。

栄養調査結果の概要
● とくに10代~40代は少なく、約12~13gしか摂れていません。
摂取量が多いと言われている50歳以上でも15g~16g、と目標には
達していないのが実情です。
● 1951年には平均して1日に約24g摂っていましたが、2002年には
    約14gとなり、50年間で約10g減少しています。

野菜は、煮物やおひたしなど、火を通すとかさが減ってたくさん食べる
ことができ、ごはんは玄米を混ぜて炊くなどすると、食物繊維摂取量を
増やすことができます。

からだの健康維持にうまく摂り分けたい食物繊維

食物繊維には、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。

● 水溶性食物繊維
水に溶けるとゲル状に変化する粘性がダイエットに有効で、肥満や生活習慣病を
防ぐはたらきが認められています。
腸の粘膜を守り、善玉菌のエサにもなり、腸内細菌を増やし、腸内環境を改善する
作用があります。
水溶性食物繊維が多い食品:野菜類・海藻類・きのこ類・果物・イモ類
● 不溶性食物繊維
水に溶けず、胃や腸で水分を吸収し大きく膨らんで便のかさを増し腸を刺激して
腸の運動を活発にし、便通を促進します。BCM6-2
不溶性食物繊維が多い食品:繊維質な野菜や穀類・豆類
水分の少ない硬い便ができるという方は、不溶性食物繊維ばかり摂っていると
水分が余計にとられてしまい、腸は動くけれども便が出ないという状況になる
こともあります。
硬い便が少量出るタイプの便秘には、水溶性食物繊維をしっかり摂ることを
意識してみましょう。