インフルエンザやノロウイルス流行のピークを迎えています。
そして花粉症で最も多い「スギ花粉」は2月頃から飛散が始まります。
手洗い・うがい、バランスの良い食生活、睡眠をしっかりとるなど、
普段の生活習慣により気を配ることとあわせて、免疫力に深く関わる
体温と、体温を高める筋肉についてご紹介いたします。
人間の免疫力は体温が低くなると充分な機能を発揮できません。
体温が1℃下がるだけで、免疫力は約30%低下するそうです。
健康的な人の平熱が36.5℃~37.1℃に対して、36℃以下の人が増えています。
低体温では体内の細菌に対する抵抗力が低下し、腸内では悪玉菌や有害菌が増殖して、
様々な病気や感染病の原因にもなってしまいます。
低体温の原因の90%は筋肉量の低下と考えられています。筋肉は体温の40%以上を
生みだすといわれ、体温を上げるためにとても重要な役割をしています。
加齢によって筋肉は1年間に約1%減少するといわれますが、1日中動かないでいると、
たった1日で0.5%もの筋肉が失われるそうです。
便利になった現代では、運動不足による筋肉量の減少から、低体温⇒免疫力の衰えへと
つながっていることが大きいと考えられています。
ウォーキングなど運動する方が増えている一方で、年齢と共に運動量が減っている方も
増えています。ある調査によれば、たった5年前との比較でも、日本人が1日に歩く
歩数は300歩も減っているそうです。
運動することは、免疫力を高めるほか、様々なメリットがあります。
体温を上げるために、激しい筋肉トレーニングをする必要はありません。
全身の70%の筋肉が集中している足の筋肉を効率よく鍛えることで、
体温の低下を防ぐ効果が期待できます。昔から「老化は脚から」と言われます。
最近の研究結果で、筋肉細胞は、何歳になっても増殖することが分かっています
ので、何歳になっても遅すぎることはありません。
ご自分の体力にあったトレーニングを少しずつはじめてみませんか。